本日の治療症例紹介 CASE-No.97|ILC国際腰痛クリニック(大阪)コラム
カテゴリー:
患者様
70代 男性
これまでの患者様の経過について
毎年、春先に腰の痛みが増悪。その時以外は、違和感を感じる。
40歳ごろから、年に一度はぎっくり腰発症。ブロック注射・痛み止めあまり効果がない
2024年春に椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症と診断される。
症状改善目的のため来院。
治療前の症状について
腰痛が春先になると増悪。太腿外しびれ、右臀部
前屈や寝返りでも痛みあり
・治療前の痛みレベル
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
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痛みの度合い | 7 | 0 | 2 | 7 |
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
主な痛み部分-腰
前屈:可能
後屈:可能
圧痛点:右L4/5,5/s
ラセーグ:なし
咳、くしゃみ:なし
間欠性跛行:あり
・日常動作
前かがみ、寝返り、長時間の座位が困難。
画像及び所見について
- L1/2-椎間板ヘルニア
- L4/5,5/s-椎間板変性 膨隆
以上のことが画像上認められます。
・椎間板ヘルニアによる脊柱管の圧排で主症状の原因の可能性が高い。
L4/5,5/sの膨隆により神経に接触し、痛みの原因の可能性がある。
治療について
患者様と相談の元、L1/2,4/5、5/sにセルゲル法を施行
治療は小寺医師が行いました。
治療は30分程度で終了
回復室で休憩後、歩いて帰院されました。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
※この患者様のケースの費用:セルゲル3箇所=1,540,000円/3箇所(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事